台湾・台北へ行ってきました。
今回の旅は、出発する前から私の中に
「財」
「富」
というキーワードが強く響いていました。
それは、個人的に贅沢をする、何かをたくさん所有する、という次元のものではありません。
もっと大きな視座での「財」。
時代を超えて受け継がれていくもの。
人類が残すべきもの。
そして、それを扱う器としての在り方。
そんなテーマが、旅の始まりから静かに流れていました。
財を扱う人の器
私はこれまで、生まれながらにして豊かさの流れの中にいる方や、財団法人を管理することが役割のような方、一族の繁栄をさらに大きく育てていく立場にある方々とも出会ってきました。
そこには、ただ「得る」ことではなく、
「どう守るのか」
「どう活かすのか」
「どう次へ渡すのか」
という、悩みもあります。
財とは、単に自分の手元に置くものではなく、自分を通して大きく循環、継承されていくもの。
今回の台湾の旅では、そのことを何度も感じました。
故宮博物館で感じた、残すという祈り
台湾で訪れた場所のひとつが、故宮博物館です。
そこには、歴史の中で守られ、運ばれ、受け継がれてきた財宝、技術、芸術、文化がありました。
それを目の前にしたとき、私は思いました。
これは、何のために残されたのだろう。
何のために、ここにあるのだろう。
世界の歴史を振り返ると、政治や宗教、時代の価値観によって、素晴らしい芸術や文化が壊されてきたことが数多くあります。
形あるものは、時に人の手によって簡単に崩されてしまう。
有形無形の貴重な物を「財」と呼ぶとき、
何を受け継ぎ、未来へ渡していくのか。
それは、携わる人の器やマインド、意識にかかっているのだと感じました。
自分だけが豊かになる、という小さな範囲ではなく、人類として、地球として、何を未来へ残していくのか。
その大きな視座を持つからこそ、本当の意味で「財」を知り、携わることになるのだと思います。
圓山大飯店に宿る、財のエネルギー

今回、台湾の象徴的なホテルでもある圓山大飯店に宿泊しました。
圓山大飯店は、台湾のランドマークのような存在。
赤く荘厳な建物は、まるで龍宮城のようで、そこに立つだけで歴史と気品の波動を感じます。
風水的にも運気の良い場所とされているこのホテル。
その一階ロビーには、「財」と書かれた、古い時代のホテルの「財」の形のルームキーを並べたオブジェがありました。

またここでも「財」。今回の旅のテーマがまたひとつ結ばれたように感じました。
個人の資産や才能として閉じ込めるものではない、開かれた「人類の財」
多くの人が
「これは残したい」
「これは大切にしたい」
「これは未来へ伝えたい」
と思うものに対して、私たちが声をあげていくこと。
文化遺産のようなホテルに泊まることは、ホテルを存続させていく。
神社仏閣を訪れることが、神社を存続させていく。
人に伝えること。
その場を訪れること。
美しいと感じるものを美しいと言うこと。
それもまた、財を守り、育てる行為なのだと思いました。
台湾という小さな国に宿る、大きな歴史の鍵

台湾を巡っていると、古い時代のものをとても大切に使い、残している国だと感じました。
日本にも残されているものはたくさんあります。
けれど台湾では、「何を残すべきか」という意識が、より明確に立ち上がっているように感じたのです。
小さな島国でありながら、台湾は大きな歴史の流れの鍵を握る場所。
形ある財だけではなく、風水のような叡智、土地の記憶、祈りの文化。
国の長い歴史の中で培われてきた、無形の財も台湾には息づいています。
どこかの国で失われてしまったとしても、別の場所で受け継がれていくための大きな意図があり、
文化も、祈りも、音も、波動も、器を変えながら、残るべきものは残っていくのです。
日月潭とラルー島〜太陽が現れた祈りの時間〜

今回の旅の中心は、日月潭でした。
日月潭の湖に浮かぶラルー島の近くまで船で近づき、そこでクリスタルボウルを奏でさせていただきました。
島に近づく頃、空からはぽつぽつと雨が降っていました。
けれど、クリスタルボウルの音が湖面に響き、グループの皆さまが祈り、喜びを感じながらボートが島を一周していると、やがて雲の間から太陽が顔を出したのです。
その光景は、まるで以前訪れたチチカカ湖の太陽の島で、太陽の神殿に降り立った時と同じようでした。
ツアーを導く霊能者の方は、日月潭はチチカカ湖とつながっているとおっしゃっていました。
思えば、ペルー・インカの旅でも、モチーフは月と太陽でした。
そして今回の台湾でも、日月潭。
太陽と月。
大いなる循環の中で、またひとつの祈りが結ばれたように感じました。
龍の国・台湾で感じたエネルギー
台湾といえば、「龍」のイメージを持つ方も多いと思います。
実際に現地で感じたエネルギーは、日本では体験したことがないほど濃く、力強いものでした。
日月潭の文武廟では、身体の奥から寒気のような、ゾワゾワとした感覚が立ち上がりました。
ふと山の方を見ると、白いもやのような何かが動いている。
黒い雲と白い光が、まるで意志を持って流れているようでした。


それは、龍の気配だったのかもしれません。
あるいは、土地に宿る大きな意識の動きだったのかもしれません。

ただ確かに、その場には「財」を動かし、守る根源的な力がありました。
個人的にも、今回の旅の前後で「財」が大きく動く出来事がありました。
それは、単なる偶然ではなく、旅のテーマと深く響き合っていたように思います。
これから何を残すのか
世界では今も、戦争や対立、さまざまな変化が起きています。
けれど、あと数十年が経てば、今この世界で力を持っている人たちも代替わりしていきます。
その時、何が残っているのか。
何を残していくのか。
私たちは、どんな未来へ「財」を渡していくのか。
財とは、お金だけではありません。
芸術
文化
知恵
祈り
音
土地の記憶
人の魂を目覚めさせるもの
それらすべてが、未来へ手渡すべき大切な財です。
今回の台湾の旅は、私にとって「豊かさ」とは何かを、もう一度大きな視座で見つめる時間となりました。
自分ひとりのためではなく、未来へ残すために。
世界が美しく続いていくために。
これからも私は、音と祈りとともに、残すべきものに「いいね」と声をあげ、必要な場所へ、必要な波動を届けていきたいと思います。
